園長のひとりごと

誇る
2022-12-06
保育園では12月恒例のクリスマス祝会へ向けて練習がスタートしました。当園は日本キリスト教会が基礎となり設立されておりますので、祝会となっておりますが、内容は音楽発表と降誕劇(キリストの降誕)です。10月の運動会と比べ、身体表現は減りますが、舞台上での挙動、そしてリズムや声、表情で成長と努力を感じて頂きたいと思います。ちゅうりっぷ組、すみれ1才は幕が開くと止まってしまうかもしれません。しかしそこにも必ず成長があります。それをしっかりと見付けてあげてください。これは全クラスに共通することですが、子どもの成長、発達を見付け、誇らしさを感じてください。普段は落ち着きがありません。集中力もありません。お調子ばかりしています。でも祝会本番とても短い時間ですが、その日子どもたちは緊張、真剣、集中といった普段とは別の一面を見せてくれます。子どもたちは、確実に着実に成長しています。本番当日の降園後、その成長をしっかりと褒め、たたえてあげてください。立っているだけでも、泣いてしまっても、間違ってしまっても、そんなことはど~でもいいことです。「よく頑張ったね♪」「嬉しかったよ♡」これら肯定的な言葉で行事を締めくくって頂くことで、子どもたちの心は今後も豊かに前進を続けていくことでしょう。「子どもの成長を誇る、それを本人に感じてもらう」この1セットは自己肯定感を育む重要な環境の一つですので、行事だけではなく普段の生活にも入れて頂ければ幸いです。そしてクリスマスと年末年始、軽くなったお財布を眺めながら自分にも「よく頑張ったね¥」と誇りの声を掛けましょう。自己肯定感は大切ですよ~。
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主役はあなた
2022-12-01
「ね~ね~来て~」と今日も、お母さんお父さんは、いたる所で子どもに手を引かれています。わくわく?しぶしぶ?これから、どこに連れていかれるのか、少しの興味と少しの不安を抱えながら、大人は子どもの後に続きます。おもちゃ売場か、ブランコか、小さな手に力強く引かれながら、ふと見るその背中、とても小さく可愛い背中ですが、今、我々は子どもにリードされて後ろを歩いています。「子育て」とは読んで字の如く、子どもを育てることですが、「子どもを育てる」なんだかこれ、我々大人が主のような響きに聞こえませんか?「子育て」の主は我々大人ではありません。「子育て」の主、それは当然のことですが、今、我々の前を歩いている子どもなのです。そもそも大人と子ども、いつも同じ物、同じ事柄に興味や好奇心が一致するはずもありません。大きな枠組みでの良き環境を整えることは、大人の役割ではありますが、そのなかで様々な発見をし、感動し、育っていくのは主である子どもたちです。ここで「子育て」の関係者を紹介します。主役は・・・「もちろん、子どもたち~」・・・では我々大人は・・・監督として主役の動きを細かく指示してはいけません。脚本を練って道を作ってもいけません。我々は主役の安心を支え、自信を導き、自らの力で成長しようとする姿を見守る、応援する、良き視聴者となればいいのです。わくわくでも、しぶしぶでも、あなたの手を引く小さな主役の成長を、温かく見守り、そして支えてあげましょう。アドリブ連発は日常茶飯事、「カット、カットー」は控えめに、主役の活躍を是非お楽しみ下さい♪ 
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笑顔
2022-09-21
2022年、もう夏も終わりです。昨年の夏頃は・・来年は少し落ち着いてマスク生活も緩和されているかな?という期待をもっていたことを思い出します。結果は真逆の大幅増加となりましたが・・・。しかし、最近では感染者の全数把握の見直しや濃厚接触者の待機期間短縮などコロナ感染に対する世の中の動きが変わってきました。来年の夏はどうなっているのか今は誰にも解りませんが、このコロナ禍で子どもたちが多大な悪影響を受けているのは事実です。その一番の要因はマスクです。このマスク生活、かれこれ2年半ほど続いています。という事は、極端に発想しますと今2才半の子どもたちはこの世に生を受けて家族以外で接する大人の顔は目しか知らずに成長して来たということです。更にいうと生まれてきた時も目を開くと、そこには自分を見つめる目玉が数個、喜びを最も表現している大人の口元は見えなかったことでしょう。家庭に帰ると家族の笑顔には出会いますが、外では口元が見えないため、出会った大人が微笑み掛けてくれても、・・・・・?です。この数年赤ちゃんたちは、家族以外の大人から笑顔という愛情を感じることが困難な環境で育ってきたのです。これだけ大規模で、また長期に渡り、笑顔という環境を奪われ育てられた子どもたちの未来がとても心配です。最近お家時間という言葉を頻繁に耳にしますが、お休みの時、またお仕事が終わってお家でお子様と過ごされる数時間、子どもたちにとっては大好きなお母さんお父さんの笑顔に出会える貴重な時間です。しっかりと口角を上げて、子どもたちに素敵な笑顔(口元)をいっぱい見せてあげて下さい。これは今、保育士には出来なくなった保護者の方だけの重要な関わりの一つであることを是非、心におとめ頂きたいと思います。 
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8月6日
2022-08-05
 被爆から77年目、気温40度を超える暑い夏です。1945年8月6日午前8時15分、広島市のほぼ中央、上空600メートルで炸裂した1発の爆弾が多くの命を一瞬で奪いました。2022年、被爆体験をされた方々が年々少なくなるなか、世界の至るところで平和を脅かすような出来事が頻発しています。我々の世代はこれからどこへ向かっていくのかとても不安ですが、今子どもと呼ばれている人たちが世界の主役になるとき、正しい判断のもと恒久平和を追求してくれることを祈り願い、今日も子どもたちに絵本を読みます。
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社会
2022-06-30
 今は6月です。当園では毎年この時期に参観日を設けています。近年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年通りの開催が出来ないこともありましたが、今年度は新規感染者数も減少傾向にありましたので、密を避けて3日間に分散して保育参観をして頂きました。参観日というと、保護者の方が保育園での子どもの様子、又成長を確認する行事というイメージが強いかもしれませんが、子どもたちにとっても前回より出来ることが増えた、難しいことも出来るようになった、これらの自信を披露できるとても大切な日です。・・・保護者の皆様はそんな参観を終えられてどうお感じになられるのでしょうか?お家とは違った我が子の姿に驚かれたことも少なからずあるのではないでしょうか。当園では保護者の皆様に度々お伝えしておりますが、子どもたちにとって保育園は家とは異なる一つの「社会」です。友だちの挙動が見える、先生のお話がある、時間という概念が生活のなかに大きく関わってくる、これら一部をみても、ここはまさに社会、大人で云う職場です。もちろん、そのなかに楽しいこと、又やりがいも沢山あります。しかし、保育園は決して遊ぶ為だけの楽しい場所ではないということを理解してあげることは必要です。子どもたちも我々同様、社会生活を頑張っているのです。また社会生活といいますと我々は働くということに於いて、周囲から認められたいとも常々思っています。その思いは子どもたちも同様で、その機会が参観日であり、行事なのです。自分は認められている、そして大切にされている。この思いを子どもたちのなかに育んであげることも重要な子育て環境です。是非生活の中に意識してみてください。皆様、お忙しいなか御参観ありがとうございました。この度も子どもたちの心に自信の芽が沢山芽吹いたことでしょう。
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