園長のひとりごと
感じる心
2024-07-08
幼児期を学びという視点からみる場合、感じる心はその核となる重要なポイントです。見て感じる、聞いて感じる、触って感じる、空気を感じる。人は感じて行動します、発言します。逆説すると人は感じなければ行動出来ません、発言出来ません。この「感じる」が、最も躍動するのは、ご想像の通り乳幼児期に他なりません。あなたの目の前にいる子どもたちは、今、何を感じていますか、また何を感じていると想像できますか。学んでいるかな?ではなく、感じているかな?です。乳幼児期の学びは知識からではなく、感じる心から生まれるものです。子どもたちは感じています。あなたの行動を、あなたの言動を、あなたの空気を、そしてあなたの存在を。見せてあげてください、聞かせてあげてください、感じさせてあげてください。子どもたちは常にあなたから、そして世界から何かを感じようと目を光らせ、耳を澄まして、成長の時をうかがっているのです。「感じる」はビッグイベントです。親子で共に喜び、共に笑い、感動を共有しながら、子どもとの学びをお勧めください。
勇者よ
2024-03-27
世の中、基準(標準)だらけです。ちなみに基準とは「ものごとの基礎となる標準。比較して考えるためのよりどころ」といった感じです。しかし基準は決して不変的なものではありません。もちろん、変わらないもの、変えてはならないものも沢山存在しますが、変えることで進歩すること、未来へ繋がることも多く、その変化に消極的になり過ぎると大きな損失を生むこともあります。ではその基準、どのように変えていくのでしょう?実はこれ、変えようとして変わるものではありません。今の基準を上回る何かが出現すればそれは自然と変わるものなのです。その出現に必要なのはズバリ!経験です。見て・聞いて・触って・感じて、これらは生後すぐにスタートします。お家のなかでは絵本や積み木、ブロック、外では滑り台、ブランコ、砂場、いろんな場所でいろんな物を持って、いろんなことを感じながら、いろんな経験が待っています。そしてゲーム的ではありますが、冒険を重ね、経験値(EXP)を増やしていきます。経験値は冒険の頻度、質に比例してグングン上がり、柔軟な発想と創造力、楽しむ姿勢も自然と身に付きます。そしてあるとき基準を変える何かが出現するのです。もうお解りでしょうが、これまでの話し、世の中の基準、固定概念をぶっ壊せという激しい話ではありません。ここで言う基準とは自分の中にある基準「自分基準」のことです。人はみんな自分の中に基準を持ち、そのなかで考え、行動しているものです。しかしその基準は必ずしも不変ではなく、それを塗り替えることこそ学びであり成長なのです。人間は生後からの多岐にわたる経験をベースとし、その時々で最適な基準を自ら生み出せるよう、そして成長できるようあらかじめプログラムされています。これからの世の中は多種多様、千差万別、十人十色が主流となりそうですが、どのような環境に置かれても「経験をベースとした成長」というこちらの姿勢は不変です。これからも子どもたちは次々と難局を乗り越え、自分の基準を新たにすることでしょう。
保護者の皆様、勇者の冒険はまだ始まったばかりです。心配、不安、往々にあると思われますがその力、その成長を信じ、疲弊した時は温かく癒やしてあげて下さい。それが勇者を支える親のポジションです。近い未来、勇者は成長を遂げ、逞しい姿をきっと私たちに見せてくれることでしょう。いざゆかん!今日も明日も明後日もレベルアップの音が至る所で鳴り響きます。定番RPGの擬音語で締めさせて頂きます。♪テレレレッテッテッテー♪
保護者の皆様、勇者の冒険はまだ始まったばかりです。心配、不安、往々にあると思われますがその力、その成長を信じ、疲弊した時は温かく癒やしてあげて下さい。それが勇者を支える親のポジションです。近い未来、勇者は成長を遂げ、逞しい姿をきっと私たちに見せてくれることでしょう。いざゆかん!今日も明日も明後日もレベルアップの音が至る所で鳴り響きます。定番RPGの擬音語で締めさせて頂きます。♪テレレレッテッテッテー♪
未来のために
2024-01-13
2024年1月8日成人の日、14年前の卒園児の保護者の方から写真付きのメールを頂きました。そこには大きく、逞しく、そして美しく成長した2009年度卒園児たちが写っていました。就職して社会に貢献している子、進学し学業に励んでいる子、道はそれぞれ違いますが、その大きく成長した姿に感動と感謝が溢れました。我々、保育関係者は今現在の成長に焦点を当てがちですが、あの卒園から14年経った子どもたちの姿を目の当たりにし、子どもたちの未来の為に、乳幼児期と呼ばれる今をしっかりと関わることへの重要性をあらためて感じさせられました。ご家庭での大きな愛、集団生活からの社会への導き、そして友の助力、これらの関わり、環境は人格形成の土台となり、必ず本人の助けとなる重要なものなのです。「目の前の幼き命が大人と呼ばれるとき「しっかりと生きる」が出来ることを目標に、我々は今を大切に関わらなければならない」二十歳になった卒園児から教わり、新年がスタートしました。祝成人♪GOOD LUCK
成長とは
2023-10-03
子どもたちの感動
2023-08-03
暑い夏がやって来ました。これは一般的な季節の挨拶ではなく、本当に暑くて危険を伴うレベルです。園庭での外遊び時間も登園後、早い時間帯に移動させ、時間も短くなりました。日本の夏はこんな感じだったかな?イヤ暑くなってる!でもセミの鳴き声を聞くと、やはり子どもの頃の記憶が蘇ってきて、やっぱりこんな感じかな?の繰り返しで、結局暑さにやられてる今日この頃です。現在コロナ明けといった言葉をよく耳にしますが、確かに4年ぶりの催し物が全国で盛んに行われています。尾道でもみなと祭り、祇園祭と次々に復活し、住吉花火も戻ってきました。記憶が確かなら、花火は2018年に開催されて以来これまた4年ぶりの復活です。ということは、現在のふじ組さんがやっと満1才という年齢なので、夜空に上がる大きな花火を見上げる経験は、全園児ほぼ初めての経験となるはずです。この数年間は、様々な行事が中止、延期、旅行やお出掛けも控えようというネガティブな環境での生活でしたが、これからしばらくは初体験から来る感動を子どもたちは沢山味わえることでしょう。特にこれからの数週間は夏真っ盛り、海へ山へ、我々大人も童心にもどって楽しめそうです。さてここで少し、子育ての話に戻しますと、子どもたちの感動とは何でしょうか。子どもたちの感動とは、我々大人の感動「綺麗~」「素敵~」「嬉しい~」とは少し違います。子どもたちの感動とは、感覚が動く、感情が動かされる、まさに発達の一歩なのです。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、まだ経験の浅いこれらの感覚が、いろんなものを見る、いろんな言葉を聞く、触って冷たい、温かい、いい匂い、甘い辛い酸っぱい等日常的な生活のなかで、しっかりと動き、子どもたちのなかで洗練されていくのです。そして同時に、「スゲ~」「たのしい~」「おいしい~」と感情も動かされながら発達していく、これが子どもたちの感動です。これは簡単に言うと、いろんな経験をさせてあげるということです。しかしこれらの経験は必ずしもお泊まり旅行などの大きな喜びを伴う必要はありません。お家でも、近所の公園でも、その年齢に応じた、見る、聞く、触る、そして感じる、それだけで子どもたちの感覚はしっかりと動きます。感情も動かされます。大人と子ども「感覚、動いた?」「動いたよ!感動したよ!」と心の中で会話しながら、成長、発達を楽しむことも子育ての一コマに入れて頂ければ幸いです。これからも素敵な感動が日々できますように♪(2023年7月友愛だより)