園長のひとりごと

成長とは
2023-10-03
 出来ることが増えていきます、しなくなることも増えていきます。成長とは、そういうものです。子どもたちは今を懸命にそして未来に期待を持って生きています。毎日の習慣のように思えた行動も、習得できれば過去のもの。いつでもどこでも出来るので、繰り返す必要はなくなります。出来なくなった!?忘れちゃった!?ではありません。もう覚えちゃった♪なのです。幼くも懸命に頑張っていたあの姿、表情も無事満期を迎えました。少し寂しくなりますが、成長とは、そういうものです。出来ることが増えていきます、しなくなることも増えていきます。幸せは今、しっかりと感じてくださいね♪
現在の写真
 
子どもたちの感動
2023-08-03
暑い夏がやって来ました。これは一般的な季節の挨拶ではなく、本当に暑くて危険を伴うレベルです。園庭での外遊び時間も登園後、早い時間帯に移動させ、時間も短くなりました。日本の夏はこんな感じだったかな?イヤ暑くなってる!でもセミの鳴き声を聞くと、やはり子どもの頃の記憶が蘇ってきて、やっぱりこんな感じかな?の繰り返しで、結局暑さにやられてる今日この頃です。現在コロナ明けといった言葉をよく耳にしますが、確かに4年ぶりの催し物が全国で盛んに行われています。尾道でもみなと祭り、祇園祭と次々に復活し、住吉花火も戻ってきました。記憶が確かなら、花火は2018年に開催されて以来これまた4年ぶりの復活です。ということは、現在のふじ組さんがやっと満1才という年齢なので、夜空に上がる大きな花火を見上げる経験は、全園児ほぼ初めての経験となるはずです。この数年間は、様々な行事が中止、延期、旅行やお出掛けも控えようというネガティブな環境での生活でしたが、これからしばらくは初体験から来る感動を子どもたちは沢山味わえることでしょう。特にこれからの数週間は夏真っ盛り、海へ山へ、我々大人も童心にもどって楽しめそうです。さてここで少し、子育ての話に戻しますと、子どもたちの感動とは何でしょうか。子どもたちの感動とは、我々大人の感動「綺麗~」「素敵~」「嬉しい~」とは少し違います。子どもたちの感動とは、感覚が動く、感情が動かされる、まさに発達の一歩なのです。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、まだ経験の浅いこれらの感覚が、いろんなものを見る、いろんな言葉を聞く、触って冷たい、温かい、いい匂い、甘い辛い酸っぱい等日常的な生活のなかで、しっかりと動き、子どもたちのなかで洗練されていくのです。そして同時に、「スゲ~」「たのしい~」「おいしい~」と感情も動かされながら発達していく、これが子どもたちの感動です。これは簡単に言うと、いろんな経験をさせてあげるということです。しかしこれらの経験は必ずしもお泊まり旅行などの大きな喜びを伴う必要はありません。お家でも、近所の公園でも、その年齢に応じた、見る、聞く、触る、そして感じる、それだけで子どもたちの感覚はしっかりと動きます。感情も動かされます。大人と子ども「感覚、動いた?」「動いたよ!感動したよ!」と心の中で会話しながら、成長、発達を楽しむことも子育ての一コマに入れて頂ければ幸いです。これからも素敵な感動が日々できますように♪(2023年7月友愛だより)
 
 
現在の写真
 
2023-06-08
 ふと事務所の窓から外を見ると、1・2才の子どもたちのカラー帽子が、縦横無尽に園庭を動いています。三輪車に乗っている子、落ち葉を集めている子、遊具や滑り台を楽しんでいる子、そして一人で走っている子、まさに十人十色の自由遊びが園庭に広がっていました。しかし目を凝らしてよく見ると、三輪車を交代しながら押しあったり、落ち葉は友達と分け合ったり、滑り台を滑る順番もきちんと待っています。何か叫びながら走っている子は、他の友達や三輪車などを上手く避けています。周りも、ぶつからないように逃げる子、後ろに付いて一緒に走り出す子と、そこには何か不思議な社会?繋がり?が存在していました。何気ない友達との、言葉もない状況でも子どもたちは育っています。みんなに育ててもらっています。そして、知らず知らずのうちに友達を育てています。思いつくまま、気の向くままに遊んでいるように見える子どもたちのなかにも「友を育て・友に育てられ」の関係がしっかりと存在しているのです。時には幼い心同士がぶつかり合うこともありますが、それも誰かが近くにいないと起こることはありません。逆に誰かが近くにいてくれないと笑い合うことも出来ません。1・2才の子どもたちにとって、今、一緒に遊んでいる友達は「育て・育てられ」を自然に共有し合うことの出来る、かけがえのない人生初めての友なのです。♪「か~わって」「い~や~だ」♪(`ε´)
現在の写真
 
マンネリ
2023-03-17
 2月は逃げて行きました。昔から諺に「1月行く、2月逃げる、3月去る」とありますがまさにそう感じます。あと1ヶ月で今年度も終わり卒園、入園、入学と子どもたちは新たな生活をスタートさせます。毎年この時期は寂しいような、嬉しいような複雑な心情に見舞われますが、子どもたちの元気な笑顔に救われながら、4月からの新生活が喜びと幸せに満たされますことを願いたいと思います。先日の作品展には、皆様お忙しいなかをご来園頂きましてありがとうございました。子どもたちも自分が作った物、表現した物をお家の方にご覧頂けることに大きな喜びを感じていました。この作品展も今年度で37回を数える恒例の行事となりました。小学生、中学生のご兄弟がおられるご家庭の皆様には毎年、代わり映えのない印象をお持ちの方もおられると思います。ふじ組は魚の絵、のり貼り、自画像、ゆり組は版画、紙粘土のお雛様、すみれ組、ちゅうりっぷ組はシール貼り、描画・・毎年ほぼ同じ内容です。私もそう思います。しかし少し視点を変えるとそれは私たち観覧者の主観であることに気付かされます。子どもたちにとって作品展へ向け制作したものは、各年齢、現時点での成長に対して、全てが初体験でドキドキのなかに集中力を必要とするものばかりです。子どもたちにマンネリはありません。むしろ注意しなければならないのは我々大人の側です。過去の経験からの予測、推測は子どもたちにより良い環境を提供する上ではとても重要なことですが、一方でこの予測が方向を間違えると、子どもをみる観点そのものがマンネリ化してしまいます。家庭生活に置き換えてみると「お兄ちゃんお姉ちゃんは○○だったから、この子も○○すれば○○なるだろう」これはとてもありがちなことだと思います。しかし子どもは一人一人が別人格で、一人一人が今日も新鮮な成長をしています。各ご家庭で生活環境は大きく違いますので一概には言えませんが、子どもにとってお父さん・お母さんは一対一のかけがえのない存在であるということは、いつも心にお留め頂きたいと思います。今年度も残り僅か、感謝のなか子どもたちとの良き思い出を与えられますことを心より願います。(2023.2月の園だよりより)
現在の写真
 
生きた関係
2023-02-10
 明けましておめでとうございます(遅い?)。この年末年始は新型コロナ第8波とインフルエンザの同時流行が懸念されていましたが、皆様のご家庭ではどのような新年をお迎えになられましたでしょうか?今、世の中は脱マスクに、感染症5類への引き下げ等、新型コロナへの警戒心が若干和らいでおりますが、現状ではまだまだ楽観視はできません。インフルエンザも予想通り姿を現し、現在着々と世の中を蝕んでおりますので、両者とももうしばらく警戒が要りそうです。この1月、保育園では昨年末に中止となりましたクリスマス祝会のDVDを制作するため、動画撮影に励んでいました。前幕を閉めて「ハイ、スタート!」幕が開いたら正面にビデオカメラと先生が1~2名・・そしてピアノ伴奏が始まり、歌やお遊戯がスタートします。各クラス、各演目を撮影しましたが、緊張のため表情が硬い、逆に緊張感があまりなくお調子に乗ってしまうといった印象を共通して受けました。しかしこのようなことは初めてのことですので、仕方がなく、この特殊な環境でも子どもたちは頑張ってくれたことと思います。そして、ふじ組さんの降誕劇も動画撮影をしましたが、この頑張りを一目でも保護者の方にご覧頂きたい、又子どもたちに、目の前で保護者の方にご覧頂くことからの緊張を体感してほしいという思いが生じ、日程を調整し、ご観覧して頂くこととなりました。そして当日、子どもたちの演技に動画を撮影している時とは少し違う印象を受けました。子どもたちは目の前にいる保護者の方の存在をしっかりと受け止めつつ、自分の存在も認められたいとアピールしながら演技しているように見えました。保護者の方も自然にその思いを受け止められたのでしょう。温かい眼差しで子どもたちを見守り、意思の疎通をはかり、そこにはしっかりと質の良い関わりが成立していました。これがまさにテレビやyoutubeには無く、そして動画撮影でも乏しかった、生きた関係であるとあらためて感じました。「テレビを消したら言葉が出た!」という話はよく聞きますが、一方的ではない、各年齢に応じた、旬で、新鮮で、活きのいい関わりが子どもたちは大好物なのです。この度は皆様に大変なご迷惑をお掛け致しましたが、年始早々、子どもたちから新たな学びを与えられましたこと感謝致します。1年を通しますと様々な喜怒哀楽あると思いますが、職員一同、これからも旬で活きのいい関わりを目標に努力したいと存じます。本年もどうぞよろしくお願い致します。(2023.1月の園だよりより)
 
現在の写真
 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 »